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キャッツ株価操縦事件の共犯容疑で逮捕・基礎され、現在最高裁に上告中の細野会計士の著書です。
(「公認会計士 VS 特捜検察」の著者というほうがわかりやすいかもしれません)
本書は、小説ではなく、実際にあった会計関連の事件(?)についてを調査・研究したレポート集です。
登場する上場企業は、
・日興コーディアル証券
・ライブドア
・日本航空
・NOVA
で、特に日興コーディアル証券と日本航空については、「個人がよくここまで調査・分析したなぁ」と会計士の私が読んでも驚く内容です。
(細野氏が05年12月に発表した論文で日興コーディアルの粉飾疑惑を指摘したことが、その後の同社の過年度決算修正や上場廃止・維持問題に発展していったというのが事実らしいので恐ろしい影響力です)
細野氏は、キャッツ株価操縦事件で共犯者とされ最高裁で上告中の身です。
その中でこれら研究活動を行っているわけですが、「粉飾決算・会計操作というのはこういうものだ」ということを何とか世に伝えようとしている執念のようなものを感じました。
本書は、それなりに経理・会計の知識がある方(会計士など)にはオススメできる内容ですが、そうでない方が読み進めるのは内容的にちょっとしんどいかもしれません。
以下の過去記事もご参照下さい(同著者の別の本です)。
司法に経済犯罪は裁けるか
【参考記事】
読書録