先日の5月23日に東証から新規上場が承認され、6月26日に上場を予定していたジャパンケーブルキャスト株式会社の上場承認が本日取り消され、IPOが中止になったようです。
東証の上場承認取り消し理由としては「予定していた新株式発行及び株式売出しが中止され、有価証券上場規程に定める形式要件を満たさないこととなったため」とのことですが、そのような事態になったそもそもの理由は、会社側のプレスリリースによると「当社コンプライアンス体制の有効性に関して確認すべき事項が発見されたため」とのことです。
上場審査の過程では会社の内部管理体制について様々な視点から厳しい審査が行われるわけですので、いったん取引所の上場承認が出た後のこのタイミングで内部管理体制に関する問題点が生じ、上場が延期になるケースは珍しいと思います(株価の問題で上場を延期するようなケースはありますが)。
会社プレスリリースには「今後の上場手続きの再開については状況を見極めたうえで総合的に判断する予定」とありますので、今後の推移に注目したいと思います。