successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

安倍総理「成長戦略第2弾スピーチ」(13年5月17日)

首相官邸のHPで、13年5月17日に行われた安倍総理の「成長戦略第2弾スピーチ」の動画とテキストが公表されています。

 http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0517speech.html

テレビのニュース報道では、「農業・農村の所得倍増」が中心に報道されていましたが、以下のようなベンチャー、中小企業にも関係する話題もありました。

  

  • 先端実証「規制ゼロ」

 世界で初めての製品の実験をやりたいが、規制が邪魔をして、できない。しかし、やらなければ、世界に負けてしまうという企業に向けて、代替措置を講ずるとの条件で、規制の特例を認める制度を、新たに創設するそうです。

 

  • ビッグ・データの活用

 匿名化してプライバシーを守った上で、積極的にデータを利用できるようにするそうです。まずは、「国際先端テスト」の手法で、諸外国の例を参考に、まずは、国がガイドラインをつくるそうです。

 

  • 大胆な投資を後押し

 企業の設備投資によるチャレンジを後押しする仕組みが必要ということで、設備の稼働状況に応じてリース費用を可変的なものにするなど、リース手法を活用した新しい仕組みを導入するそうです。

 

  • 「個人保証」偏重の慣行から、脱却

モラルハザードは防止しなければなりませんが、個人の資産と会社の資産を区分してしっかり管理しているような真面目な経営者であれば、個人保証がなくとも融資が受けられるような、中小企業・小規模事業者向け金融の新たな枠組みをつくりたいと考えています。  一度や二度の失敗にへこたれることなく、むしろその経験を活かして積極的に起業していただき、新たな分野を切り拓いてもらいたいと考えています。」

 

  • 観光立国

「まずは訪日者数1000万人をめざし、さらには2000万人の高みを目指して、観光立国型のビザ発給要件の緩和を進めていきます。  これまでは中国や韓国からの観光客が目立っていました。日ASEAN友好年40周年にあたる今年は、ASEAN諸国から日本への観光客を増やすために、こうした国々を中心にビザ制度の見直しを行ってまいります。」

 

「放送コンテンツの現地化と売り込みを支援します。「巨人の星」は、インドではクリケットにしなければいけません。」

「海外で放送するには、個々の出演者や音楽など、極めて複雑な権利調整が必要です。これも、繰り返し指摘されてきた課題で、長い間放置されてきました。この政権で必ず動かします。複雑な権利処理手続きを一元的に管理する窓口機関を整備します。」

 

 

もう議論は十分です。とにかく「実行」に移します。」とまで言われていますので、今後に期待したいと思います。