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TOKYO AIM第一号のメビオファーム 初日は売り殺到で初値つかず

7/15に、TOKYO AIMの第一号「メビオファーム」が上場しました。

先日の記事でも書きましたが、ファイナンスなし(新株発行も売出しも行われない)での異例の上場です。

板中心値段 1,200円で始まりましたが、売りが殺到し、「900円ウリ気配」で初日は終了となりました。
記念すべき第一号銘柄でしたが、極めて厳しい船出となりました。


以下は、東証での記者会見に関するニュース記事です。

> メビオファームの藤澤忠司社長は取引終了後に行われた記者会見で、「株価の安い、高いはきちんと見て、評価として真摯(しんし)に受け止めていく」とした上で、薬の開発などを一歩一歩進めていくことで、投資家からの支持を得ることができるのではないかと話した。 (Bloomberg.co.jp

> エイムの村木徹太郎社長は「上場第1号でエイムのイメージができた。技術、人材、サービスを軸に世界で競争できる企業を呼び込みたい」と話した(msn産経ニュース)。

> 同社の指定アドバイザーを務めるフィリップ証券の下山均社長は会見で、「売り圧力が強かったのは若干予想外だった」と発言。同氏によると、きょうの注文状況は国内からの注文が多く、海外勢は様子見という感じだったが、同株に対し海外勢からの強い関心はあるという。(Bloomberg.co.jp



それと、意外だったのは、同社はこれまで赤字体質でしたが、12/3期からは一転して黒字化を見込んでいるとのことです。
上場日に公表した事業計画の概要によると、
・12/3期:事業収益(売上高)1,954百万円、営業利益 1,347百万円、経常利益 1,347百万円
・13/3期:事業収益(売上高)2,738百万円、営業利益 1,701百万円、経常利益 1,702百万円
を見込むとのことです。


休み明けに、初値がいくらになるか注目していようと思います。


【参考過去記事】

TOKYO AIM 第一号は、バイオVB「メビオファーム」(11/06/11)

メビオファーム TOKYO AIM 上場承認(11/06/26)

メビオファーム 上場時の増資を「中止」(11/07/09)