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IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

(参考書籍)経理規程ハンドブック(監査法人トーマツ) -新版

新版が出ていましたのでご紹介しておきます。

経理規程ハンドブック(第8版)

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以下 08年3月13日記事

経理規程ハンドブック

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規程の整備に関するオススメ書籍のNo.1です(今のところ)。

タイトルのとおり、収録されているのは「経理まわり」の規程です。
(会社の機関に関する規程や労務に関する規程などは収録されていません)

が、現実問題として、上場準備会社で整備が最も難しく、手がつけづらいのは「経理まわり」の規程なのではないかと思います。
(会社の機関に関する規程や労務に関する規程などは、ある程度はパターン化されていますが、特に経理まわりの規程については、その会社の業種や規模、システムによって個別に作りこんでいく必要がありますので)

しかも、本書は、上場準備会社を主な読者ターゲットとしています。

また、実用的な規程サンプルの収録だけでなく、条文の1条ごとに「キーポイント」として丁寧な説明が記載されており、この条文は何のために必要なのかや検討を要する事項などを説明してくれています

規程は、それぞれの会社の実情に適したものにしなければ意味がありません。
規程の整備にあたっては、他社の規程をベースにされる会社さんも多いと思います。
一から作成するよりは効率的な面もありますので、その方法もいいと思いますが、どのような整備方法を採るにしても、「この内容で運用できるのか」とか「この条項はわが社に当てはめると不要ではないか」とか「こういう条項を付け足さないといけないのではないか」というような議論を重ねてやっと自社に適合した規程になります。
その議論の際に、本書の「キーポイント」は役に立つものと思います。

11,550円と高価な書籍ですが、少しでも役に立つ「経理まわり」の規程を整備されるためには、価格分の価値はあると思います。


■目次
第1部 総論
      経理関連規程の考え方・作り方
第2部 経理関連規程の作成
 第1編  経理規程
 第2編  勘定科目処理要領
 第3編  原価計算規程
 第4編  予算管理規程
 第5編  販売管理規程
 第6編  与信管理規程
 第7編  購買管理規程
 第8編  外注管理規程
 第9編  棚卸資産管理規程
 第10編  実地棚卸実施要領
 第11編  有価証券管理規程
 第12編  デリバティブ管理規程
 第13編  固定資産管理規程
 第14編  関係会社管理規程
 第15編  連結財務諸表作成要領
 第16編  情報システム業務管理規程
 第17編  情報機器管理規程
 第18編  内部監査規程


【参考記事】
 IPO参考書籍(目次)