successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

上場準備は、各種関係者に「支えられて」進みます

上場準備の「終盤」においても、社外の各種関係者との付き合い方の巧拙は「IPO準備のキモ」だと、この最近、改めて実感しています。

大変な作業のひとつである「有価証券届出書」を仕上げていく過程だけでも、
・主幹事証券会社の公開引受部門(コンサルティング部隊&ドキュメンテーション部隊)
・監査法人の監査チーム
・印刷会社のディスクローズ研究部門
が何度も何度もチェック・検討を繰り返してくれます。
(「チェック・検討」とは違うかもしれませんが、主幹事証券の審査部門、取引所の審査部門、財務局の担当官などからも、直すべき点、気になる点等の指摘をイロイロ受けます)

これまでも主幹事証券審査の過程等で、かなりの修正・検討を加えてきたのですが、それでも修正箇所が驚くほど出てきます。
私も、上場コンサルティングを業としていますので、それなりには各種開示書類に関する知識・経験を備えているつもりではありますが、それでも「よくこの間違いを見つけてくれたな」、「確かにこの開示にした方がより良い開示だ」と驚きの連発です(恥ずかしながら勉強になります)。
(一瞬、「直さなくても(このままで)いいんじゃないの」と思うこともあるのですが、冷静に考えると、直しておいたほうがよいなとなることが多いです)

各種関係者も、万が一の間違いがないようにと真剣に対応して下さっているのが伝わってきます。

各関係者としては「お仕事」ですので、当然対応して下さるのですが、かなり遅い時間まで対応頂いたり、急ぎの相談に対応頂いたりということが続くなかでも、皆、一丸になって上場を成功させよう(失敗しないようにさせよう)と頑張って対応して下さり、本当に有難いことと思います。

本Blogでは度々このことを取りあげていますが、やはい、現在上場準備中の会社さんや、これから上場準備を開始する会社さんへは、無理なお願いも聞いて頂けるよう、上場準備の全ての過程において、各種関係者とは「良い付き合い」をしていくことをおススメいたします。


【参考過去記事】

IPOに向けての各種関係者について(総論) (08/04/19)

応援団とうまくコミュニケーションをとること(09/02/13)

各種関係者(証券会社) (08/04/27)

各種関係者(監査法人) (08/05/01)

各種関係者(証券代行) (08/05/20)

各種関係者(専門印刷会社) (08/06/01)