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「新興市場等の信頼性回復・活性化に向けた工程表」が公表されています

証券業協会のウェブサイトに、
「新興市場等の信頼性回復・活性化に向けた工程表」(PDF)が公表されています。

今年の2月に金融庁、取引所、日本証券業協会、日本公認会計士協会等によって設置された「新興市場等の信頼性回復・活性化策に係る協議会」の検討結果という位置づけです。

今後の取組みとして様々な施策が書かれており、多くの施策に「期日」が決められています。


・日証協は、24年3月までを目途に、グリーンシートの役割・あり方について、(中略)、抜本的な見直しを行う。

・日証協は、23年9月までを目途に、会計士協会の協力会を得て「連絡会」設置し、(中略)、有価証券報告書等の虚偽記載の防止に向けた密度の高い情報共有を図るための意見交換を進める。

・日証協は、24年3月までを目途に、上場準備に向けた必要な準備事項の概要(参考モデル)を策定する。

・会計士協会、監査法人において、平成23年3月までを目途に、上場に向けた必要な準備事項(監査スケジュールの概要を含めた参考モデル)等を整理する。

・取引所において、23年12月までを目途に、直前々期の「限定付適正意見」が許容可能であることの周知を図る。

・各取引所において、24年3月までを目途に、新興市場の位置づけについて検討を行い、その明確化を図るため、(中略)、必要な措置を講じる。


これら施策の全てが、目的である「新興市場の信頼性回復・活性化」に直結するかは???ではあるものの、新興市場(やIPO)に関わる各種関係者が一つの目的に向けて、議論をし、具体的行動に進んでいくことについては、素直に「期待」をしたいと思います。


【参考過去記事】
日証協「新興市場等の信頼性回復・活性化策に係る協議会」の検討状況(11/05/23)