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今年も会計士試験合格者は「超・就職難」

一昨日が会計士試験の合格発表でした。

昨年よりは減少していますが2,000人規模の合格者が出ました。
(合格者数 2,041人(対前年比188人(8.4%)減)、合格率8.0%)

公認会計士試験の合格発表の概要について金融庁HP)

ちなみに、09年は、
(合格者数 2,229人(対前年比1,396人(38.5%)減)、合格率10.5%)
でした。

昨日の日経新聞にも出ていましたが、監査法人に就職できない合格者が1,000人規模で出てしまうようです。
記事には触れられていませんが、09年の試験合格者で未だに就職できていない方が300名規模いますので、新人会計士の供給過剰は極めて深刻な状況です。

監査法人が採用を絞ったことが問題とよく言われていますが、10数年前に私が受験した時は、合格者は700人程度でした。もし700人規模の合格者であれば監査法人の採用で吸収できます。

会計士需要の読み違え(?)で、数年前に、合格者を3,000人規模まで急増させたことが失敗だったということとしか言いようがないと思います。

本件は、武田雄治会計士の以下Blog記事にまとめられておりますのでご紹介しておきます。
平成22年公認会計士試験合格発表 合格率7%台は10年ぶり
公認会計士試験合格者の「就職浪人」 1000人を超える可能性も



【参考過去記事】
新日本監査法人が400人を希望退職で「削減」(10/07/26)

公認会計士の試験制度や資格制度が抜本的に見直し??(の続き・・・)(09/12/13)

公認会計士の試験制度や資格制度が抜本的に見直し??(09/12/10)

会計士試験 合格しても就職が・・・・(09/11/28)