successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

10年VC等投資動向調査の結果(VEC)

財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(Venture Enterprise Center、略称:VEC)のウェブサイトに、

2010年ベンチャーキャピタル等投資動向調査の結果(速報値)
が公表されています。

詳細は、調査結果報告の本文をお読みいただきたいと思いますが、「概要」の一部を以下引用です。

2009 年4 月から2010 年3 月までの間に行われたベンチャーキャピタル(VC)等によるベンチャー企業への投融資額は875 億円、投融資先社数は991 社※1 であり、1 年前に比べてそれぞれ36.8%、25.9%※2 減少した(図表1)。
投融資額の減少は2007 年から3 年連続で、ピークの2006 年4 月〜2007 年3 月の2,790億円から約7 割減少し、投資事業有限責任組合法が施行された98 年以降で初の1,000 億円割れとなった。新興市場の低迷によるIPO 数の減少、景気減速による投資先の業績悪化によりファンドのパフォーマンスが悪化、満期を迎えるファンドが増加する一方で投資資金の回収不調から投資家の投資余力が低下しているものと見られ、新規のファンドレイズが困難になるなど、依然VC にとって厳しい経営が続いていることが窺える(図表5;2009年4 月〜2010 年3 月の新規ファンド数は15 本)。

ベンチャー企業にとっては、なかなか厳しい環境です(図表1や図表5を見ると明らかです)。
単なる肌感覚ですが、今年の4月以後は昨年との比較ではVCによる投資が動いているような気もしますので、1年度の調査報告では「底打ち」が確認できるのではと思っております。。。。。