successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

「誰かがやってくれる」ではなく「自分がやる」

会社のIPO準備が上手く進むかどうかの大切な要素として、IPO準備の事務局体制のレベル(スキル・姿勢)があります。

多くの会社さんが、IPO準備の「事務局体制」に絡む「苦労」・「悩み」を持たれています。
IPO準備は、作業量が膨大ですので組織的に対応する必要があります。
(いくら優秀な責任者がいても、さすがに一人では太刀打ちできません)

スキル面についても優劣がありますが、それと同等(かそれ以上)に「仕事への取組姿勢」が大切と感じます。
(責任者の方から、事務局メンバーに関する相談(愚痴?)を頂くことがありますが、「仕事への取組姿勢」のことが多い気がします)

企業には、大別すると、
○面倒な作業でもどんどん積極的に取り組むタイプ
 と
○興味があることだけしかやりがらない消極的なタイプ
 がおられます。

当然ですが、問題は「後者」です。

以前、IPO準備に苦戦されている会社の責任者の方との会話で、
「一人で抱え込まずにもっと社内で分担したほうがいいんじゃないですか?、○○さんあたりは能力的にも戦力になりそうじゃないですか」と
伝えたところ、
「○○は仕事を選ぶんですよ・・・・。やらせたいのですがやりたくないと言われてしまうので・・・」
との返答がありました。

IPO準備の作業は、かなり良い経験が積めるのですが、
・作業量が膨大(ハードな残業も覚悟)
・申請書類作成や提出資料準備の中にはコピー取り、データ入力など「単純作業」も多い
という側面があり、これをイヤがる方がいるようです。

上司の指示でも、それを拒むというのはビックリしましたが、昨今はそういう人が増えているのかもしれません。

 のような本を、「間違って」読んでいるのでしょうか。
(注:上記の本は、学び・気づきもある良い本です。が、間違った読み方をすると厄介なことになります)


逆に、人が嫌がるような面倒な作業でもどんどん進めていくパワフルな方もおられます。
このタイプの方は、社内(経営陣)からの信頼を得て、どんどん出世していきます。


大企業であれば、その人がやらなくても誰かがやってくれて何とかなるのかもしれませんが、
多くのIPO準備会社は、ギリギリの人数で最高のパフォーマンスを出すことが求められています。


個人の仕事への取り組み姿勢は、そう簡単には変わりませんので、とても難しい問題です。。。。


皆様、イヤがらずにお願いします!