2003年に発行されたストーリー仕立てのIPO書籍です。
(著者は、朝日監査法人(現あずさ監査法人)の会計士です)
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本書の副題は、
この物語は、会社を辞めて起業し、
いずれIPO(株式公開)したいと思ってる
あなたのための疑似体験ストーリーである。
とのことで、これに惹かれて読んでみました。
内容は、サラリーマンの主人公が起業を決意し、VC等から資金調達、監査法人との契約、主幹事証券会社の審査を経てIPOを実現するまでの物語です。
しばらく前の書籍ですので、上場に関する制度等が微妙に今とは違うところがあるものの、なんとなくの流れを知るためには今でもそれなりに有用な書籍だとは思いました。
ただし、作家さんが書いた書籍ではないこともあり、物語の流れがイマイチなところ(話に夢中になるということがあまりない)はちょっと残念です。
表表紙の裏に、こんな方々のための「物語」です として
・起業したいと考えてる皆さん
・会社を辞めて独立したいと考えている皆さん
・株式公開の業務に携わろうとしている証券会社、ベンチャーキャピタル、証券代行、監査法人、印刷会社の皆さん
・経営の専門職として従事する公認会計士、税理士、弁護士、司法書士、経営コンサルタントの皆さん
と書かれていますが、
確かに、IPOの流れの全体がストーリーっぽく書かれている書籍はめったにありませんんで、これらの方にはそれなりに有用かと思います。
(制度等が今とは若干変わっていることを御承知の上でお読みください)
本記事投稿時点(3月22日)では、Amazonで中古本が1円で売られていますので、興味ある方はどうぞ。
【参考記事】
IPO参考書籍(目次)