successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

シイエム・シイ上場体験談(ジャスダックHP)

2008年12月4日にジャスダック上場した株式会社シイエム・シイ(経営企画室長 森脇氏)の上場体験談がジャスダックのHPに掲載されています。
(メールマガジン「JASDAQ IPO WAVE」としても配信されています)

JASDAQ上場を達成した会社の体験談 株式会シイエム・シイ 経営企画室長 森脇 邦彦 殿
http://www.jasdaq.co.jp/list/taiken/taiken2185.jsp

以下、一部のみ引用です(注:下線は私が付しました)。

(1)予実差異分析が最も大きな課題であり、これを全社に徹底するのにかなりの時間と労力を要しました。どういった理由で予算を策定し、実績と乖離した理由は何だったのか。この点については、上場準備を始めるまできちんと取り組んだ実績が無く、その必要性と各部門の意識向上に大きな労力を費やしました。予実差異分析は主幹事証券会社からも厳しく指導を受けた課題の一つであり、上場後も必要となる事項でもあります。  
(2)「上場申請のための報告書」や「上場申請のための有価証券報告書」のボリュームが大きく、初稿作成後も修正の繰り返しでした。ただし、これらの申請書類を1頁ずつ作成することによって、会社全体を深く理解することができたことは大きな財産になったと思っています。  
(3)証券会社からの質問量が膨大であり、期限内に的確な回答を作成するのに大変なエネルギーを要しました。質問は、質問書という形式に限らず株式上場承認日まで継続され、過去に回答した内容との整合性等についても細かく審査されました。
第三者が読んでも理解してもらえる回答を作成しなければならず、何度も何度も質問を受け続けていくうちに、回答書の作成能力、ひいては第三者への説明能力が少しずつアップしていくのを実感しました


予算統制、申請書類(?の部、?の部)、審査対応などが大変だったとのことです。
が、大変ななか、それによって得たものが大きい旨実感されているということも言われています。

 


 


上場準備中の会社の方には、 他社分も含めて体験談を一読されることをオススメいたします。
ジャスダック以外の市場が想定市場の会社さんでも)
ジャスダック証券取引所は、精力的に上場体験談を公開・更新されておりとても良い取組みだと思います。
(その他の取引所はこのような取組みはほぼ皆無でしょうか。ヘラクレスが頻度は少ないですがメールマガジンで体験談を配信している程度かと思います。)

ジャスダック証券取引所 「上場を達成した会社の体験談」
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_40.jsp