successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

ディスクロージャー実務検定

日経新聞(7/29)朝刊に、
『企業情報開示 初の検定実施 NPOが経理担当者向け 11月、専門性向上に一役』という見出しで、
ディスクロージャー実務検定 が行われる旨の記事が出ていました。

特定非営利活動法人(NPO法人) ディスクロージャー実務検定協会

検定では退職給付債務の算出方法や減損会計の注記の仕方など、有報を作成するためにかかせない実務問題を記入式で出題。合格者にはディスクロージャー事務士」の資格を与える。
とのことです。

有報作成の実務知識の底上げを狙うという趣旨については大賛同です。
が、ディスクロージャー能力を客観的に測定するというのもとても難しいことと思います。
本試験の有用性・実効性についてはとりあえず現状ノーコメントとしたいと思います(まだ始まってもいませんので)。

「特定非営利法人(NPO法人)」ということで、一見オフィシャルな資格のようにも見えますが(※ この最近は、漢検事件もあり、「NPO法人」といっても必ずしもオフィシャルなものではないという見方もありますが・・・・)、しっかり運営母体企業が存在しております。
(ご関心あるかたは、同協会の所在地(住所)や新聞記事に出てくる専務理事のお名前などでお調べ下さい)

本検定の公式テキストが発売されています。
ディスクロージャー経理実務検定 公式テキスト・問題集
上記のリンクから公式テキストの紹介を見て頂くと面白いのは、
「おすすめポイント」として、
公認会計士と簿記2級の間に位置するこの経理担当者向けの新しい検定は、転職などでも有利な資格!
と書かれています。
「会計士と、簿記2級の間」という位置づけは、?????です(どなたか説明してください)。



あと、こちらの検定も関心ある方は是非どうぞ(こちらも運営母体企業あり)
日本IPO実務検定協会(一般社団法人)

・過去記事:IPO実務検定  (08/12/28)

・過去記事:IPO実務検定(続き) (08/12/28)