successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

IPO準備会社の四半期決算はいつから?

最近は、「ニュース記事」ばかりでしたので、たまには「IPO準備項目別アドバイス」の記事を書きたいと思います。


IPO準備会社は、いつから四半期対応が必要でしょうか?

昨年から四半期報告制度が導入されたこともあり、なんとなくわかったようなわかっていないようなの状況にある会社さんも多いようです。


回答が頭に浮かんだ方は、「続きを読む」へどうぞ

では正解です。

市 場

直前期における
四半期報告書の扱い

備  考

東証(一部・二部)

・直前期の第1四半期
・直前期の第2四半期
・直前期の第3四半期
 が必要

・有価証券上場規程施行規則 第204条1項(10)

(2009新規上場の手引き 市場第一部・第二部編
 P187、197、198)

ジャスダック    ・直前期の第3四半期
 が必要

・有価証券上場規程に関する取扱い要領3.(5) a

ジャスダック上場ハンドブック(H20年12月版)
 P26〜28、P219)

東証マザーズ・直前期は「不要」

・有価証券上場規程施行規則 第206条(9)

(2009マザーズ上場の手引き P170、171)

 

なお、上場申請にあたって正式に必要(監査法人のレビューも必要)となるのが、上記のタイミングということですので、実務上は、それよりも前からトライアルとして対応が必要です。

四半期決算における会計処理(年度決算よりも簡便的な処理を採用するかどうか等)も予め検討・決定しておかなければなりませんので、上記のタイミングを意識しつつ、計画的にその数四半期前からは対応していく必要があります。