マネックスの松本大氏と、経営共創基盤の冨山和彦氏(元産業再生機構)の共著です。
サブタイトルは、「日本を再生させる10の提言」
本書の帯には、
『問題の本質は「若者の所得を収奪する団塊世代」である。日本の指導層がひた隠す「不都合な真実」を40代経営者が抉る!』
と、刺激的な内容が書かれています。
(実は、さっきまで「抉る」が読めませんでした。「えぐる」でした・・・)
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日本の将来のためには、「若い世代の台頭が必要だ」ということ、「それにも関わらず日本社会の構造は、年配の方が自分たちの既得権益を守りたいということを優先するがために、ますます日本が良くならない」というような問題意識が書かれており、その説明にはもの凄い説得力がありました。
以下、冨山氏の文章です(本書より引用)。
「何度もいうようですが、とにかく私は自分たちの世代を含めて上の世代には、もう余計なことはしてほしくありません。上の世代がなかなかどいてくれないのは、年功序列の果てに偉くなって、ようやく既得権益を手にしたのだから、なるべく長くそれをもっていたいと思っているからです。」
いくつかの政府の政策に対して、「既得権益保持者のための政策で日本の将来のためにはならない」というような提言もあり、とても興味深く読めました。
(本書を読んでも、日本の将来のために自分が何か行動をおこせるわけでもないのですが・・・・)
約160ページという分量ですが、文字が比較的大きい本ですので、比較的短時間で読めます。
【参考記事】
読書録