successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

「暴排条項」が暴力団を排除!

暴力団忘年会を排除 ホテル規約に「条項」 資金集め阻止
というニュースが本日出ていました(Yahooニュース)。

このニュース自体は、IPO準備会社の話ではありませんが、
「反社会的勢力排除」というIPO準備のトピックに関連する事項ですので触れておきたい話題です。

詳細はニュース本文をお読み頂きたいですが、
「暴力団排除条項( 『暴排条項』 )」をホテル利用規約に盛り込んでいたことによって、ホテルが、暴力団の利用を断ったというニュースです。

以下は記事の一部引用です。
『ホテルの規約にはすでに、暴力団や関係者の利用を断ることができる暴排条項が盛り込まれていたため、開催5日前に宴会の契約を解除して中止に追い込んだ。キャンセルの際、ホテル側が条項を突きつけると、組関係者は「やっぱりだめですか」と素直に引き下がったという。』

この最近は、IPO準備会社における「反社会的勢力との非関与」に関する審査項目として、 「上場審査の時点で反社会的勢力と関わっていないこと(=株主、役員、取引先に反社会的勢力がいないこと)」 に加え、 「反社会的勢力と関わることがない仕組み・体制づくり」 が求められており、取引先等との契約書に『暴排条項』を入れることが要請されています。

そのため、私も支援先の上場準備会社さんに「暴排条項」の導入を早めに行うよう指導していますが、内心では、「『暴排条項』って現実問題として機能することがあるのだろうか?」とも思っておりました。
が、このようなニュースを見ると、ただのお飾りではなく、場合によっては『暴排条項』の存在が企業を守ることにつながるということが理解できました。
(このニュースのケースでも、もし『暴排条項』がなければ、取引を断ることはできなかったものと思われます)

これからは、このニュース事例などを紹介しながら、企業を守る為に(お飾りではなく) 「『暴排条項』を設けておきましょう」と指導していこうと思います。



「反社会的勢力対策」、「暴排条項」については、以下の過去記事も参考にしてください。

反社会的勢力対策は超重要です 【08年6月22日記事】

暴力団排除条項(暴排条項)をお忘れなく 【08年9月1日記事】