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(読書録)最強の経営参謀

企業経営における『CFO』の重要性が、面白く・わかりやすく書かれている書籍です。

世界のビジネスを変えた 最強の経営参謀

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著者の山田氏は公認会計士で、大手国際税務事務所のパートナーとなった後、CFOとして香港企業と日本企業の2社の上場に携わり、現在は大原大学院大学の教授と、吉本興業の監査役をされているという華々しい経歴の方です。
ちなみに、上場に携わられたという2社は、
・Rojam Entertainment Holdings Ltd. (01年5月 香港GEM市場上場)
・ファンダンゴ(吉本興業の子会社、06年2月ヘラクレス上場、07年9月上場廃止)
です(両社とも、あまり立派なIPOではないような・・・・。Rojam社は元「小室哲哉氏」の会社として有名、ファンダンゴ上場時は、Rojam社はファンダンゴの子会社でした。)


さて、本書についてですが、とても面白く読めました。
経営に必要なのは、「経理屋」ではなく「CFO」だとして、
世界および日本において活躍している「CFO」を事例を交えてわかりやすく紹介しています。
(CFOの良し悪しが、企業の成長にとても大きな影響を与えることが書かれています)

著者の方の主張としては、『日本企業に足りないのは優秀なCFOだ(優秀なCEOはいる)』とのことで、今後、CFOを目指す人材が増えていくことを期待して本書を書かれたそうです。
なお、「CFO」に必要な資質は
 ①会計・財務等に関する専門的知識
 ②経営のセンス
 ③高度な人間性
とのこと(この3つの資質を十分に備えた人はなかなかいないでしょうね)。

しっかりと会計を学ぶことの大切さも書かれています。

CFOを目指す方だけでなく、CFOを求めている企業の方などにもオススメいたします。

【参考記事】
  読書録