IPOに必須の「内部監査」ですが、IPO準備会社で、もともと内部監査制度がある会社はかなり稀だと思います。がオススメできる参考書籍はあまりありません(学者の方が書いた学術的なものなどは理論ばかりでとっつきにくいと思います)。
基礎から内部監査をスタートするための参考書籍を3冊紹介しようと思います。
(ここでは内部統制監査(いわゆるJ-SOX)ではなく、純然たる内部監査だけを対象とします)
第1弾が本書です。
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内部監査人の実務ハンドブック―内部統制システムに役立つ実務手引き 中古価格 |

「日本内部監査協会」の書籍です。
480ページと分厚い本ですが、第?部が理論編、第?部が実務編、第?部が資料編で構成されています。
第?部(理論編)は、内部監査とは?、内部監査人の役割と責任は?・・・・のような理屈が書かれており、第?部(実務編)において、監査計画、監査手続書、監査調書、監査報告書、フォローアップなどの説明があります。第?部(資料編)は内部監査基準などの制度資料です。
第?部(実務編)で「内部監査のためのチェックリスト」として、
営業部門、物流部門、製造部門、保守部門、調達部門、経理部門、人事・労務部門、経営企画部門、技術開発部門、IT部門の別に、監査チェックリストが例示されています。
このチェックリストの内容は、やや概念的なものが多く、実務で使うにはもう少し修正をした方がよいとは思いますが「内部監査ははじめて」という会社さんにとっては参考にはなると思います。
また、チェックリストは添付CD-ROMでデータ提供されています(EXCEL)。
なお、もっと詳細な資料が必要な場合は、内部監査協会から内部監査実務全書
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が出ていますが、こちらは約4万円と高額です。
ということで、あまりお金をかけずに内部監査を体系だてて学ぶという点では本書はいいと思います。
【参考記事】
IPO参考書籍(目次)