10/27に東証マザーズ上場予定のリニカルが、公募株数・売出し株数を変更しています。
公募 :(当初) 727,000株→(変更) 50,000株
売出し:(当初)1,100,000株→(変更)1,020,000株
有価証券届出書での想定価格は1,700円/株でしたが、今回の仮条件は1,000円〜1,300円/株です。
それにしても驚くのは公募株数の減少です(93%減、なお、金額ベースでは96%減)。
当初は11億円程度の資金調達を予定していたのが、変更後の調達予定額はわずか4千万円です。
当初計画では、IPO時に調達した資金を、オフィスの移転・拡充やシステム投資に3.9億円、事業拡大のための人材の採用・育成等に4億円を充てる計画にしていましたが、この資金計画も変更ということだと思います。
マザーズなどの新興市場の場合、更なる成長のために会社が資金調達をすることがIPOの主目的のはずですので(東証本則上場やジャスダック上場の場合には公募ゼロで売出しだけというケースがありますが)、資金調達4千万円というマザーズ上場は前代未聞(私の記憶では)ではないでしょうか。
それにしてもこの数日の株式市況下でのIPOは、例えてみれば、超大型台風直撃の中で着陸せざるを得ない飛行機のようなものでしょうか。