元中央青山監査法人の理事の方の著書です。
内容ですが、
第1章 ムトーボウ事件
第2章 ABC銀行消滅
第3章 大日本郵便公社民営化
第4章 月光証券会計不正スキャンダル
と4つのストーリーが描かれています。
小説と銘打っているものの、内容的には、実話をベースにして部分的に創作されているような印象です。
登場する会社名・監査法人名・個人名は、容易に実在の組織名・人名が類推できるものばかりです。
報道では明らかにされてこなかった監査法人と当局とのやり取りなどが克明に描かれており、監査法人勤務の方や、監査法人と関わりがある方は、一読の価値あると思います。
なお、本書と、併せて以下の『監査難民』を読まれると、一部重複するような内容も含まれており、より理解が深まるかもしれません。