successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

上場企業などの有価証券報告書の5割が記載不備

金融庁から、2月7日付けで、 「平成19年3月期に係る有価証券報告書の重点審査結果について」が公表されています。 この報告によると、提出された07年3月期の有価証券報告書 3,380社に対し、「調査票」を用いた審査を行ったところ、コーポレート・ガバナ…

会社は頭から腐る

産業再生機構のCOOだった冨山和彦氏の著書になります。昨今の日本企業の衰退は、強い現場がありながら、経営者(経営陣)が脆弱なために起こっているということを、長年のご自身の経験・苦労から力説されています。経営とは人の営為であるとし、各個人を動か…

監査小六法(平成20年版) 発売

監査小六法〈平成20年版〉中古価格¥1から(2014/9/8 22:43時点)監査小六法は、上場準備会社必須アイテムのひとつです。 毎年、規則の新設・改訂がありますので、最新のものを持っておく必要があります。 3,321ページという分量にはぞっとするものがあります…

社内諸規程の整備(総論編 その?)

前回に続いて、「社内諸規程の整備」についてです。規程の整備とは、 「どういう時には、誰が、どのような、対応・判断を行うか」 についてをルール化し、そのルールを規程として文書にすることです。 職務権限規程を例に挙げると、 「物品の購買(発注)に…

会社法の「内部統制」と金商法の「内部統制」

『内部統制』という言葉がとても良く飛び交うようになりました。 会社法でも、金融商品取引法でも、『内部統制』が出てくるので、混乱されている方が多いようです(私もその一人ですが。。。)。これについて面白い記事がありました。商事法務研究会の『旬刊…

上場準備会社のJ-SOX適用時期について

上場準備会社についてもJ-SOX対応が必要です。ただ、上場時点(審査時点)では、内部統制報告書・内部統制監査報告書は求められておらず(2/4の記事参照)、初めて内部統制報告書・内部統制監査報告書を提出するのは、上場した期(上場申請期)の有価証券報…

3月期決算で適用される基準等は10本

この数年、会計関連の法制度の整備(新設・改訂)が頻繁に行われており、なるべく目を通すようには心がけているものの、『どの制度はいつから適用だっけ?』と思うことが度々ありました。その中で、とてもよい記事を見つけましたのでご紹介します。税務研究…

社内諸規程の整備(総論編 その?)

多くの上場準備会社さんにおいては、 上場準備作業のひとつとして、『社内諸規程の整備』があることをご認識されており、この作業がそれなりに大変な作業であることもご認識されています。 ただ、仕事柄、私がよく感じますのは、 上場審査において『社内諸規…

ネットイヤーグループ(08年3月6日)

上場日: 2008年3月6日 会社名: ネットイヤーグループ URL : http://www.netyear.net/ ・事業内容: インターネット技術を活用したマーケティング業務の支援業務など ・基準期: 07年3月期 ・市 場: 東証マザーズ ・主幹事証券: 大和SMBC ・監査法人: …

ナノキャリア(08年3月5日)

上場日: 2008年3月5日 会社名: ナノキャリア URL : http://www.nanocarrier.co.jp/ ・事業内容: ナノテクノロジーによる抗がん剤など、医薬品の研究・開発 ・基準期: 07年3月期 ・市 場: 東証マザーズ ・主幹事証券: 野村 ・監査法人: あずさ ・証券…

博展 (08年2月29日)

上場日: 2008年2月29日 会社名: 博展 URL : http://www.hakuten.co.jp ・事業内容: 展示会、イベント、映像等の企画・制作等 ・基準期: 07年3月期 ・市 場: ヘラクレス ・主幹事証券: みずほインベスターズ ・監査法人: 新日本 ・証券代行: みずほ…

組織体制の整備について(なぜ、組織体制の整備が必要なのか)

上場に向けては、多くの場合、組織体制や人員配置の見直しが必要になります。『こうしないと審査に通りませんから』を理由に、必要とされた都度、組織体制・人員配置に手を加えていく進め方も行われているようですが、上場準備にあたっては、ある程度は計画…

新規上場、今年100社割れ!?

FujiSankei Business i. 2008/2/2 のニュース記事によると、「今年の上場企業数は100社を切るという見方が優勢だ。」 とのことです。この記事以外にも、最近同じような内容が書かれた新聞・雑誌を見かけます。 確かに、昨今の株式市況、証券取引所及び証…

(参考書籍)稲盛和夫の実学

IPOの書籍ではありませんが、ぜひ参考書籍として紹介しておきたい本です。前回まで3回にわたって、『会計制度の整備』についてを説明してきました。 第一回:これから上場を意識する会社(短期調査を受けるところから) 第二回:短期調査を受けてから、…

会計制度の整備について(その3 監査契約締結後(上場に向けて))

ひきつづき、会計制度の整備に関する話題です。 第三回:監査契約締結後(上場に向けて) 監査契約を締結し、いよいよ上場準備が本格化してきます。 なお、ここでいう監査契約とは、『金融商品取引法 193条の2の規定に準ずる監査』の契約です。第二回で…

東証「金融商品取引法における四半期報告制度の導入等に伴う上場制度の整備について」の公表

1月29日付けで東京証券取引所から、 「金融商品取引法における四半期報告制度の導入等に伴う上場制度の整備について」が公表されています。 http://www.tse.or.jp/rules/comment/080129-jojo.pdf・上場半期報告書は廃止(四半期報告書に) ・上場申請には、…

会計制度の整備について(その2 短期調査を受けてから、監査契約締結まで)

前回に続いて、会計制度の整備に関する話題です。 第二回:短期調査を受けてから、監査契約締結まで監査法人による短期調査を受けて、上場に向けての主な課題を把握したら、上場に向けての各種の取り組みをしていくことになります。 (短期調査を受けた結果…

会計制度の整備について(その1 これから上場を意識する会社)

上場を目指す会社にとっての大きな課題のひとつが、会計制度の整備です。 上場企業は、自社の経営成績・財政状態・キャッシュフローの状況などを適時に開示していかなければいけません(タイムリーディスクロージャー)。 財務諸表には、監査法人の監査報告…

successIPO について

このブログは、IPOコンサルタントとして日頃、上場準備会社の支援をしているブログ管理人が、・IPOや会計・監査に関するニュースやブログ管理人が読んだ書籍などの情報について、ブログ管理人自らの備忘録とするために記録すること に加え、上場準備は『多く…