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東証が上場市場再編検討へ、マザーズやジャスダック-小沼氏 (Bloomberg)

2月19日のニュース記事です。

東証が上場市場再編検討へ、マザーズやジャスダック-小沼氏 - Bloomberg

 

以下、記事から引用です。

東証執行役員で、上場推進・マーケット営業を担当する小沼泰之氏が18日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、「第2部、マザーズ、ジャスダックの3つをどう整理していくかが今後の議論になるだろう」と指摘。昨年7月の東証大阪証券取引所の統合時には、「実務のスピード感もあるので、ありのまま受け入れた」が、今後の議論として、「現物市場をどう再構築していくかを検討していかなければならない」と話した。

統合時にはありのまま受け入れたが、これから議論が必要とのこと。

 

市場再編の時期について、小沼氏は「時間的にいつまでといったものはない」とした上で、関係者間での意見の擦り合わせなど「いろいろなところに影響が出てくるので、簡単な作業ではない」と強調。ただ、業界の問題意識として常にあり、「考えていかなければならないテーマ」と述べた。新興市場は1つに集約すべきと考える市場関係者もいるが、仮にジャスダックも1部に向けた登竜門という位置付けの市場になれば、「そこに上場している会社に対しての影響もある」としている。

これから上場する会社だけの問題ではありませんので、カンタンではないでしょう。

 

現状では、2部やマザーズに上場する企業が1部へステップアップする場合は、時価総額の基準が40億円で足りるが、ジャスダック上場企業が1部に市場変更する場合、新規株式公開(IPO)で直接1部に上場する企業と同じ250億円の時価総額が必要だ。

さすがにこの部分は急いで制度面の対応をしたほうがよいと考えます。マザーズからは時価総額40億円で一部に行けるのに、ジャスダックからはいったん二部に行って、次に一部指定をすることとなりますが、新興市場のうちでも、事業基盤が確立できているのはマザーズよりはジャスダックだと思われますので・・・・

 

小沼氏は、現時点の感触から「ことしは60台、来年は70台を達成できれば」と述べた。

今年だけでなく、 来年も更に社数増加を期待しているとのこと。

 

上場推進部では、将来の上場候補として「500以上の会社をデータベースでウォッチしている」と小沼氏。これらは「2-3年後の上場を視野に入れて研究や検討をしていたり、東証の営業部隊と会ったことがある企業」としている。

 500社以上をウォッチとはすごいですね。上場推進部発足前の東証を思い出すと当時では想像もつかない活動です。