successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

東証・大証の現物市場の統合に伴う関連諸制度の整備について(7月からは「東証JASDAQ」!)

7月に東証と大証の現物市場が統合されることに伴う制度変更のパブリックコメントが出ています。
パブリックコメント期日は3月1日まで)

大阪証券取引所との現物市場の統合に伴う関連諸制度の整備について(東証HP)

東京証券取引所との現物市場の統合に伴う関連諸制度の整備について(案)(大証HP)

市場の統合内容としては、以下の整理がされるとのことです(骨子は既知の事実ですが)。
・大証1部上場企業 → 東証1部上場
・大証2部上場企業 → 東証2部上場
・大証JASDAQスタンダード → 東証JASDAQスタンダード
・大証JASDAQグロース → 東証JASDAQグロース
(・東証2部&大証1部に重複上場している企業 → 会社が東証1部か東証2部かを選択
 ・東証本則&大証JASDAQに重複上場している企業 → 会社が東証本則か東証JASDAQを選択
 ・東証マザーズ&大証JASDAQに重複上場している企業 → 会社が東証マザーズか東証JASDAQを選択)

上場審査基準については、
・東証本則は、東証の現行制度を踏襲
・東証JASDAQは、大証の現行制度を踏襲
だそうです。

上記の内容については、あまり実質面での影響はないように思えますが、「上場廃止基準」が一部企業には大問題のようです。
日本取引所、大証企業への上場廃止基準を緩和(SankeiBiz)

IPOの現場からすると、申請書類(?の部、JQレポート、各種説明資料)について記載項目が整理されていくのかなど今後注目しています。