前回の記事で社外取締役についてを話題にしましたので、その続きです。
社外取締役の必要性に関する議論は、東証一部上場企業とマザーズ上場企業をひと括りにはしないほうがよいのではとの私見を述べましたが、とりあえず現時点での選任状況を調べてみました。
・調査日: 12年8月19日
・調査方法:東証「コーポレート・ガバナンス情報サービス」を使用
・調査対象:各市場の「監査役設置会社」を対象
(※ 委員会設置会社は、母数からも除外しています)
・独立役員に指定している社外取締役を集計
(※ 社外取締役でも独立役員に指定されていない者は本集計では除外しています。)
0人 | 1人 | 2人 | 3人以上 | |
東証1部 (全1587社) | 995社 (62.7%) | 345社 (21.7%) | 162社 (10.2%) | 85社 (5.4%) |
東証2部 (全 390社) | 322社 (82.6%) | 63社 (16.2%) | 4社 (1.0%) | 1社 (0.2%) |
マザーズ (全 159社) | 109社 (68.6%) | 45社 (28.3%) | 4社 (2.5%) | 1社 (0.6%) |
この集計結果を見て、まず目立っているのは、東証2部上場企業が、マザーズ上場企業よりも社外取締役を選任している割合が低いということです(マザーズでも約3割が選任しているとこお、東証2部は2割未満)。
あと、東証2部とマザーズにおいては、社外取締役は選任しても1名ですが、東証1部上場企業では複数名を選任している会社が多いです。
今後、社外取締役の選任は増えていくのでしょうか。
【参考過去記事】
IPO時に、「社外取締役」は必要?、不要?(12/08/08)