東証が、「2012年度事業計画」を公表しています。
東京証券取引所グループ 2012年度事業計画(東証HP、PDF)
昨年策定した、2011年度〜2013年度の中期経営計画(東証HP、PDF)の2年目計画という位置づけです。
2012年度の重点戦略のひとつに、「IPOの拡大」が掲げられております。
その内容としては、
■ 中堅中小企業・新興企業等の成長支援のためのIPO推進
アーリーステージ企業や中堅中小企業へのIPOプロモーション活動の推進
上場準備企業への問題解決型サポート活動の推進
■ 上場会社向けサービスの拡充
マザーズ市場や本則市場のアナリスト・カバレッジの拡充
海外投資家向けに英文資料配信サービスを拡充
上場会社表彰制度の拡充(企業価値向上表彰の創設)
■ 地元企業とのコミュニケーション強化等
自治体・地元企業とのコミュニケーションを通じ、地方未公開企業の掘り起こし
IRイベント等を通じた上場企業PRの推進
ということで、具体的な数値目標として、「50社以上の新規上場会社獲得を目指す」とのことです(補足:この50社は、純粋なIPOの社数ではなく、他市場上場企業の東証上場も含みます)。
ちなみに、11年度については、東証新規上場は42社のようです。
昨年策定した、2011年度〜2013年度の中期経営計画(東証HP、PDF)においては、「2013年度目標」として、
2013年度以降60社以上が継続的に新規上場する申請会社の獲得を目指すとされていましたので、
・11年度実績 42社
・12年度目標 50社 ← 今回計画
・13年度目標 60社以上 ← 中計
という推移を目指しているということになります。
期待したいと思います。
【参考過去記事】
東証 新中期経営計画の重点テーマに「IPOの拡大」(11/03/25)