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IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

NSJ証券新聞 2012年IPO展望 JAL、カヤック、gumi、ライフネット生命、DXアンテナなど有力

NSJ日本証券新聞に、2012年のIPO展望というニュース記事が出ています。

JAL、カヤック、gumi、ライフネット生命、DXアンテナなど有力 40―50社登場へ(NSJコラム)

以下、記事より引用です。

年間IPO社数は2009年の19社を底に10年が22社、11年は36社と、株式市場の“華”IPOは回復傾向にある。ちなみにIPOはイニシャル・パブリック・オファリングの略であり、この「36」は上場に伴い公募・売り出しを実施した企業数だ。新規上場社数となると、公募・売り出しを実施しなかったメビオファーム(TOKYO AIM上場)がカウントされ「37」となる(キョーリン沖縄電力など、公募・売り出しなしで上場したケースは過去にもあり)。そして来12年は40―50社と読む向きが多い。

2012年のIPOパイプラインに乗っている企業数は100社前後。市況や業績動向の影響を受けることを踏まえると、経験則上、12年のIPOは「40―50社」となる見通し。時期的に公開引受現場では12年案件の発掘は終了、13年以降の案件発掘に動いており、その状況からすると「13年以降は一段とIPO社数は回復。13―14年あたりでは年間70社ラインも読まれる」との声も。

さて、12年IPOだが、ライブドア・ショック以降、IPOマーケットでは年初第1号企業は3月上場という状況が続くも、12年は「2月複数上場」説が有力。年明け3月までに10―15社出てくる可能性も指摘される。

個別の企業名もいくつも挙げられています(こちらも記事より引用です)。

JAL
  再上場はほぼ確実
  産業再生機構は10年1月にJALに投じた資金(3500億円)を、13年1月までに回収せねばならず、12年中の上場はいわば“定め”(JAL)
西武鉄道足利銀行  
  再上場説が出ているが、IPO確度は不明
  12年のIPOは微妙、13年以降となる可能性の方が高い(市場関係者)との見方も聞かれる(足利銀行
カヤック、gumi、マークラインズ、ライフネット生命保険、ミュージックセキュリティーズ
  ベンチャー企業の有力候補
UMNファーマ、ユーグレナ
  バイオベンチャー
鴻池運輸、DXアンテナ、全国保証、コメダ
  歴史ある企業
  有力候補で、東証1部への直接上場の呼び声が高い(全国保証)
  上場確度はやや低め(コメダ)
ツバキ・ナカシマ
  過去にMBO(経営陣の参加する買収)を実施し、ファンドが株式を握っている企業の再上場
  上場先は東証のもようだが、香港上場のうわさも(ツバキ・ナカシマ)
東京地下鉄、大阪地下鉄
  IPOは13年以降との見方が有力(東京地下鉄
  IPO候補だが、法律準備があり2―3年はかかる(大阪地下鉄)

なお、西武鉄道については、こちらでもニュース記事になっていました。
西武HD 再上場へ 虚偽記載から7年半東京新聞Web)
四月にも株式を再上場する見通しであることが分かった。創業一族の影響力を排除した新体制による経営再建を果たし復活をアピールする。すでに上場の準備に入っており、東京証券取引所に近く申請。東証は、西武の決算数字や経営体制に問題がなければ約七年半ぶりに上場を承認する。

あくまで「観測記事」ですので、ご注意ください。