successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

09年は「戦後最多」の163社が上場廃止に(帝国データバンク)

先日の日経新聞でも記事になっていましたが、
帝国データバンクが12月17日付けで、

2009年の上場廃止企業は163社で過去最高上場廃止後倒産も急増、2009年は6社
という調査レポートを公表しています。

http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p091203.html (帝国データバンクHP 特別企画:2009年上場廃止企業実態調査)

以下、調査結果の要旨文より引用です。

2009年の上場廃止企業(重複上場分を除く、予定分含む)は163社にのぼり、戦後最多を記録する見通しである。これで、2005年から2009年までの上場廃止企業は609社にのぼった。市場別にみると、「東証1部」の208社が最高で、以下「ジャスダック」の177社、「東証2部」の89社が続く。上場廃止理由では、「完全子会社化」が369社と突出し最多となった。

上記リンクの先に、全5ページにわたる調査レポート(PDF)が掲載されており、なかなか読み応えがあります。
3ページの、「経営破綻」上場廃止企業の上場期間ランキング(上位10社)も面白い資料です。
ちなみに、上位3社は以下のとおり。
 1位 モリモト(2008年11月、民事再生法、東証2部)=上場期間「10ヵ月」
 2位 エルクリエイト(2008年10月、破産、ジャスダック)=上場期間「1年2ヵ月」
 3位 ゼクー(2005年6月、破産、東証マザーズ)=上場期間「2年4ヵ月」


今年の、新規上場(IPO)がわずか19社なのに、上場廃止が163社というのはさすがにいかがなものかと思います。
もし、このペースで上場企業の数が減少していくとなると、日本経済の先行きが本当に心配になります。
逆に、こういう状況だからこそ、市場の活性化などのために、来年以後それなりにIPO社数も回復していく(させていく?)のではないかと予測しています(立場上の希望的観測もありますが・・・・)