successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

ユビキタスエナジー 上場体験談(ジャスダックHP)

2009年03月13日にジャスダック上場した株式会社ユビキタスエナジー
(専務取締役管理本部長 小野 裕章 氏)の上場体験談がジャスダックのHPに掲載されています。
(メールマガジン「JASDAQ IPO WAVE」としても配信されています)

JASDAQ上場を達成した会社の体験談 株式会社ユビキタスエナジー 専務取締役管理本部長 小野 裕章 殿
http://www.jasdaq.co.jp/list/taiken/taiken3150.jsp


詳細は、原文を直接お読み頂ければと思いますが、「取引所審査対応」の部分のみ引用してご紹介します(下線は私が付しました)。

 2008年冬にジャスダック証券取引所に申請を行いました。証券引受審査同様に書面、実査、面談を行いましたが、短期間のうちに全ての要望に応えなければならないので、証券会社の方々はもとより、外部専門家、弁護士事務所などのステークホルダーとの信頼関係を構築しておくことが非常に重要なことだと思います。
 2000年ごろからのITバブル崩壊、新興企業の不祥事、倒産、上場直後の業績下方修正の問題など、IPOの環境は激変していましたので、コンプライアンス、法令遵守はもとより、成長性、将来性を理解してもらうためには少しの油断も禁物です。場合によっては、専門家のリーガルオピニオンを提示することも必要です。
 実査や面談では全て私が立会いましたが、上場に向けてのこれまでの努力の集大成が私の肩にかかっているという緊張感が相当なストレスとなりました

 取引所審査に対応するための限られた時間軸のなかでの大変な作業の中でも、上場後に売買システムに表示するための当社の略称を決めたり、上場承認公表に必要な事業概要の作成などで上場後をイメージでき、士気が高揚するような、手ごたえを感じる局面もわずかではありますが、ありました。

多くの関係者との信頼関係を構築しておくことの大切さが強調されています。
(参考過去記事) 応援団とうまくコミュニケーションをとること (09/02/13)

それと、IPO準備の責任者としての「緊張感」は相当なものだったとのことです。




上場準備中の会社の方には、 他社分も含めて体験談を一読されることをオススメいたします。
ジャスダック以外の市場が想定市場の会社さんでも)
ジャスダック証券取引所は、精力的に上場体験談を公開・更新されておりとても良い取組みだと思います。
(その他の取引所はこのような取組みはほぼ皆無でしょうか。ヘラクレスが頻度は少ないですがメールマガジンで体験談を配信している程度かと思います。)

ジャスダック証券取引所 「上場を達成した会社の体験談」
http://www.jasdaq.co.jp/list/list_40.jsp