successIPO (IPO準備会社を応援するブログ)

IPOコンサルタントをしている公認会計士が、IPOを目指している(又はこれから目指す)企業さんやIPO業界関係者の方にとって参考になる情報を提供していきます。

「不適切なファイナンス」がついに公の媒体に

過去記事:「不適切なファイナンス」が大流行?(09年3月29日) において記事にしました、
「不適切なファイナンス」に関する3月27日の研修会(公認会計士向け)
について、日経新聞に大々的に紹介されています(09年4月27日 法務面)。

いわゆる「箱企業」の説明も面白いですが、それにも増して話のネタとしても面白いのは、以下の内容でしょうか。
以下引用です。
>監視委の佐々木課長は個人的な見解と前置きしたうえで「英領バージン諸島の私書箱P.O.BOX957を住所とするSPCへの第三者割当増資は極めて怪しい」と断言する。

私も研修会場で聴講していましたが、確かに同課長はかなり強い口調でこのお話をされておられました。また、「EDINETで検索して見ることをおすすめします」というようなことも仰っていました。
この記事も見て、私もついさきほどEDINET検索をしてみました。

確かに、不思議な香り(?)がする会社が沢山出てきました。
一覧にして片っ端からここに挙げて紹介しようかとも思いましたが、存続中の会社も多数ありますのでそれはやめました。

ということで、P.O.BOX957で検索された、今は亡き(?)上場企業をいくつかご紹介しておきます。
 ・サンライズ・テクノロジー 07年6月25日ヘラクレス上場廃止
 ・トランスデジタル 08年9月30日ジャスダック上場廃止
 ・クオンツ 09年1月17日ジャスダック上場廃止
 ・ニューディール 09年3月28日マザーズ上場廃止
 ・アーティストハウスホールディングス 09年4月28日マザーズ上場廃止
なかなか濃い〜顔ぶれです。

本問題にご関心がある方は、是非、日経新聞(09年4月27日 法務面)をどうぞ。