ジャスダック証券取引所のホームページに、
08年2月にジャスダック上場した大西電気の上場体験談が掲載されています。
(10月10日付けのメールマガジン「JASDAQ IPO WAVE〜新規上場通信〜」でも同内容が配信されています)
上場体験談として、同社の大西社長のコメントが掲載されています。
詳細は原文をお読み頂ければと思いますが、以下のテーマが書かれています。
・上場を決意するに至った経緯
・組織上の改善点
・苦労したこと
上場申請書類の作成
主幹事証券会社、ジャスダック証券取引所からの質問への応答
コンプライアンス体制の確立
コーポレート・ガバナンスの発揮
・印象深かったこと
・上場日当日の喜び
・上場を目指す会社に伝えたいこと
この中で、事例としてぜひ上場準備中の会社さんにご注目頂きたいのは、管理部門の人員に関する以下の記述です。
>当社は専門商社であることから、特に営業組織の充実に力点を置いていたため、上場の準備に取りかかる前の管理部門は部長と2名の女性だけでした。試行錯誤しながら増員を含めた体制の整備を行い、経理、財務、総務、人事、情報システム、経営企画室で16名の体制としました。
多くの未上場企業は、管理部門は上場準備前の同社(部長と2名の女性だけ)のようにとても少ない人数構成だと思います。
しかしながら、上場準備の過程において、人数面でも相応の充実が必要となるということです(もちろん質的にもレベルアップが必要です)。
上場準備会社の管理部門責任者の方とお話をすると、「上場に向けて管理部門を強化(増員)したいが、経営者になかなかその必要性を理解してもらえず苦労している(困っている)」というようなことをよく聞きます。
この大西電気さんは、07年12月の時点で従業員数は90名(単体)、120名(連結)です。
管理部門の人数としてどれ位が適当かは、業種・業態にもよりますので一概には語れないものの、「これ位の人数規模の会社では、上場に向けてこれ位の管理部門の体制(16名)にまで増員した」という事例としては、何らかの参考になるのではないかと思い、本記事でご紹介しました。