2冊の本を読みました(頂いた本です)。
2冊とも『縄文アソシエイツ』というヘッドハンティングの会社の方が書かれている書籍です。
著者は異なるものの、どちらもその人の人生の事を考えた転職支援を心がけられているということが伝わってくる内容でした。
●本物の社員になれ
著名な人物の言葉などを盛り込みながら、なぜ仕事をするのか、仕事を楽しむように、絶対にあきらめるななどのアドバイスが書かれています。
著者が気づいた『本物の社員になる黄金律』が紹介されていました。
黄金律?:毎日が新入社員と思う
(新入社員のときの「がんばるぞ」という気持ちを忘れないこと)
黄金律?:「オレはなんていい会社に入ったんだろう。ありがたいことだ。」と鏡を見ながら自分に向かって言う
(半分は本気でなくても、言い続けることによる『言霊』の力で気持ち・心が変わってくる)
どちらも単純なことですがこれを実践しているひとはなかなかいないと思います。
自分にとってもなかなか難しいことですが、なるべく心がけるようにしたいと思いました。
●「理系」の転職
理系の方の傾向として、自分の専門分野には強い関心を示すものの、それ以外の分野には全く関心を持たない方が多い旨および、それがその人にとってはとても残念なことである旨について、その理由や対応などについて書かれています。
もともと私も理系人間(エンジニアの端くれですが)でしたので、とても共感いたしました。どうしても理系の方は、日頃接する人について、少ない人数でしかも狭い業界内だけとなりがちです。
その状態が居心地がいいこともあり、あえて他の分野への関心を持たなくなってしまっているということだと思います。
が、本書でも書かれていますが、他の分野への関心を持つことがその人のためにはとても良いことだと思います。
また、転職にあたって面談などで『背伸び』をする人が多いが、これはオススメできないというお話も頷くところでした。私も、仕事柄『背伸び』されている方を良くお見かけします。
転職(採用面談)の場面などでは、必要以上に謙虚になってもダメでしょうから少しだけ『背伸び』をさせてもらい、その後に一所懸命努力して(伸ばして話した部分の埋め合わせをして)、言ったとおりの人間になるということは全く問題はないことであり、それ位のやる気は必要だと思います。
しかしながら、聞きかじっただけの業界話をもっともらしく語ったり、相手がわからないだろうとの思いで専門用語を多用してみたりというアピールは、いかがなものでしょうか。
自分ではうまくアピールしたと思っても、いずれわかるものです。
本書でも書かれていますが、失敗を認めることなど『正直』な気持ちが必要なんだと思います。